救急車の
適正利用について
救急車の適正利用
救急車の適正な利用方法と緊急度について、知識を深めましょう。
事例を参考としてお伝えします。
もしものとき、どんな場合に、どう呼べばいいの?
- 緊急性が高いと判断したときは、迷わず救急車を要請しましょう。
- 一方で、救急車や救急隊員の数は限られていますので、症状の軽い方が安易な要請をすることは望ましくありません。
- 突然の重い病気やひどいケガをした人に応急処置を行い、適切な医療機関に搬送するのことが救急隊の役目です。
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救急要請の事例<緊急性が高かった>
救急要請の事例
<緊急性が高かった>
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子どもの様子がおかしいと祖母が救急要請
3歳の男の子で「目が動かない。嘔吐もしました。呼びかけても一点を見続けています。」
「けいれん」の持続と判断し出動、男児は一命を取り止めました。
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駅で男性が急に倒れたと通行人が救急要請
71歳の男性。駅構内で男性が急に倒れるのを通行人が目撃。 倒れた人の下に行くと心肺停止状態であった。すぐさま心臓マッサージを開始し駅員に119番通報を依頼。駅に設置されていたAEDを用いて電気ショックを実施した。
救急隊が到着するまでに呼吸・脈拍が回復しました。
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胸痛を訴える本人からの相談による救急要請
胸の痛みについて救急相談♯7119。胸の違和感で目が覚め、様子を見ていたが左胸の痛みに変わり、救急車を呼ぶことに抵抗があったため♯7119で救急相談をした。
救急相談看護師により緊急性を判断し救急車を要請。病院に搬送され急性心筋梗塞で一刻を争う病気であったことがわかった。
生命に関わる心疾患や脳疾患は、何の前触れもなく起こることもあります。
突然の発症に対する早期の通報、救急隊による適切な処置、早期の病院搬送は、
傷病者の後遺症の軽減、早い社会復帰や救命に繋がります。
救急要請の事例<緊急性が低かった>
救急要請の事例
<緊急性が低かった>
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新聞で指先を切り
救急要請34歳の女性で本人からの通報。新聞を読んでいた際に、新聞紙で右手の中指を切ったため救急要請した。
救急隊が到着し負傷部位を観察すると右手の中指に5㎜程度の切り傷を認めましたが出血は止まっていた。
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筋肉痛のための市販薬で強くかぶれ救急要請
40歳代の男性。筋肉痛のため数日前に市販の痛み止めの塗り薬を塗ったところ、強くかぶれた。痛みは治まったが心配。皮膚科に行こうとも思ったが、救急車を要請した。
救急隊が到着し自力歩行で救急車に乗車。痛みはなく歩行にも影響は及ぼさないと言われました。
救急車は「緊急」に医療機関を受診するための地域の限られた手段です。 救急車を呼ぶかどうか迷ったときは家族や電話相談、かかりつけ医に相談するなど、 周囲の方にも助けてもらいましょう。
救急車の呼び方
HOW TO
救急車を呼ぶときは、指令員の案内にしたがってください。
-
「救急車が必要です」
とはっきり伝えます -
住所:救急車が来て
ほしい場所を伝える -
指令員の指示に従い
症状・年齢・性別など
を伝える -
通報内容から通信指令員が救急車の到着前に応急手当ての必要があると判断した時は適切な応急手当ての方法を指導します
-
適切な応急手当ての方法を聞き、それに従って可能な限り実施します
119番通報したら、こんなことを聞きます。
住所
電話番号
目印になる建物(近くの公共施設やお店の名前)
- 誰が、どうしたのか(病気、けが、交通事故など)
- (具合が悪い方の)年齢、性別
- 一緒にいるか?(頼まれて通報しているか?)
- 呼吸は楽にしているか?(普段どおりの呼吸か?)
- 冷や汗をかいていないか?
- 顔色は悪くないか?
- 普通に話ができるか?
- 症状を詳しく
など
救急車が来るまでに
準備
自宅から119番通報した場合は、保険証や普段飲んでいる薬(またはお薬手帳)などを準備しましょう。
ケガや病気の状況によっては、何もしないと病状が悪化する場合がありますので、
その場に居合わせた人が応急手当てをすることが重要です。
救急車が来るまでに、用意しておくと便利なもの。
- 保険証や診察券
- お金
- 靴
- 普段飲んでいる薬
(おくすり手帳)
乳幼児の場合はさらに
- 母子健康手帳
- 紙おむつ
- ほ乳瓶
- タオル
救急車が来たら・・
伝える
救急車が来たら、こんなことを伝えてください。
- 事故の状況や体調が悪くなってから
救急隊が到着するまでの様子やその変化 - おこなった応急手当の内容
- 具合の悪い方の情報
持病、かかりつけの病院やクリニック、持病、かかりつけの病院やクリニックなどは、
普段飲んでいる薬、医師の指示など
日頃からメモにまとめておくと便利です。