上手な医療のかかり方.jp

上手な医療のかかり方に関する情報を随時発信していく厚生労働省の公式ウェブサイトです。

厚生労働省は、医療機関へのかかり方の改善につながる
優れた取り組みを奨励し広く普及することを目的に開催する、
第五回『上手な医療のかかり方アワード』で、
このたび3団体の受賞を決定いたしました。

五回目となる今回は、全国29団体からの応募があり、
有識者などによる審査委員会における審査を経て、
厚生労働大臣賞 最優秀賞に1団体、
厚生労働省 医政局長賞に2団体をそれぞれ選定しました。

受賞団体の取組概要、事例集を是非ご覧ください。

※「上手な医療のかかり方アワード」とは
厚生労働省が、上手な医療のかかり方への貢献につながる優れた啓発活動・取り組みを表彰するアワードです。
保険者、医療関係者、企業、民間団体、自治体など、多数の方々より広く取組を募集し、好事例として表彰しています。

厚生労働大臣賞 最優秀賞

団体名:
新潟県村上地域振興局健康福祉部
取組名:
村上地域健康なまちづくり事業~地域住民等による組織づくりとまちづくりの実践
取組概要:
地域医療を自分ごととして考える住民を育てること(ひとづくり)、当事者である住民が活動する拠点を作ること(組織づくり)、健康なまちを作ること(まちづくり)を取組の3本の柱としました。
取組においては、全国各地の町おこしで活動実績のあるNPO法人まちづくり学校に、地域医療を切り口とした住民参加型のワークショップのコーディネートを依頼し、継続的に開催しました。
その後、住民自らが動くことの必要性を感じたワークショップ参加者が発起人となり、住民組織「むらかみ地域医療サポートセンターはぐ(以下「はぐ」とする)」が発足しました。活動初期は組織強化のための伴走型支援を継続し、現在は、①病院と地域の交流活動、②地域医療を守るための普及啓発活動、③次世代の医療・介護の人材の育成支援、に自立した組織として取り組んでいます。

厚生労働省医政局長賞上手な医療のかかり方における
総合的な制度設計が優秀な取組

団体名:
茨城県神栖市
取組名:
みんなが創る!みんなで守る!かみすの医療プロジェクト
取組概要:
情報提供や啓発は、一過性にせず、市民目線を心がけて、直接・間接の対話の機会を設けることとしました。
令和2年11月、医療の実情や取組みを丁寧に情報提供し、参加と協力をお願いする冊子「かみすの医療(第1弾)」約3万部を全戸配布。令和3年7月には、第1弾の冊子で募集した市民の声をテーマに、市民と医療専門家の懇談会を開催。懇談の内容を第2弾の冊子にまとめて全戸配布し、動画をYouTubeで配信しました。
令和4年度には、広報紙で医療特集の定期連載を開始したほか、企業・医療機関・行政の連携促進のために3者が直接意見交換。小中学校においても医療従事者による医療教育をスタート。令和5年度は、第3弾冊子「かみすの医療」を発行するとともに、企業から要望のあった労働災害への備えとして、医療関係者と企業スタッフが一緒に学ぶ「熱傷・薬傷症例検討会」をスタートしました。

厚生労働省医政局長賞上手な医療のかかり方における
優良なコンテンツの作成やナッジ等の取組

団体名:
公益財団法人 天理よろづ相談所 天理よろづ相談所病院
取組名:
病院救急外来を受診する軽症患者の行動変容を目指した取り組み
取組概要:
令和3年6月から、当院救急外来を受診する初診に対して、選定療養費(5,000円、令和5年10月から8,800円)の算定を新たに開始しました。また、適切な医療へのかかり方を知らないことによって救急外来の繰り返し受診につながることを防ぐため、選定療法費の対象となる軽症患者に向けて、症状が軽い場合に取るべき受診例や当院の救急医療の役割、上手な医療のかかり方、休日夜間の応急診療所検索が可能な「なら医療情報ネット」を紹介するチラシを作成しました。