上手な医療のかかり方.jp

上手な医療のかかり方に関する情報を随時発信していく厚生労働省の公式ウェブサイトです。

厚生労働省は、医療機関へのかかり方の改善につながる
優れた取り組みを奨励し広く普及することを目的に開催する、
第四回『上手な医療のかかり方アワード』で、
このたび3団体の受賞を決定いたしました。

四回目となる今回は、全国37団体からの応募があり、
有識者などによる審査委員会における審査を経て、
「最優秀賞」(厚生労働大臣賞)に1団体、
「優秀賞」(医政局長賞)に2団体をそれぞれ選定しました。

受賞団体の取組概要、事例集を是非ご覧ください。

※「上手な医療のかかり方アワード」とは
厚生労働省が、上手な医療のかかり方への貢献につながる優れた啓発活動・取り組みを表彰するアワードです。
保険者、医療関係者、企業、民間団体、自治体など、多数の方々より広く取組を募集し、好事例として表彰しています。

厚生労働大臣賞 最優秀賞

団体名:
一般社団法人Sapporo Medical Academy
取組名:
札幌市民データに基づいたコロナの情報発信-ワクチン効果、症状発現率とセルフケア-
取組概要:
札幌市と連携し、コロナウイルス感染症2019に関する市民データを出し、それに基づいた感染情報・医療情報を市民に発信する取り組みです。冬の季節性と人との接触による流行拡大という特徴をもつこの感染症においては、北の200万都市である札幌市は、流行の最先端かつ最難関になりやすい街です。その特徴をリアルタイムで算出した実効再生産数などから示しました。さらに、新しい技術であるmRNAワクチンの実際の効果および年代別の症状発現率の状況を、市民によるメガデータから迅速に算出し、地域データに基づいたワクチン接種の推奨やセルフケアと受診のタイミングを提示しました。このような地域データに基づいた情報は感染症の流行で危機的な状況となっている医療現場の改善につながると考えます。

厚生労働省 医政局長賞 優秀賞上手な医療のかかり方における
総合的な制度設計が優秀な取組

団体名:
松本市保健所 医療安全支援センター
取組名:
地域で育む安心・安全・納得の医療~市民と医療従事者をつなぐ、たゆみない取り組み~
取組概要:
安心して医療を受けるためには、患者と医療従事者の対等な信頼関係が欠かせません。私たちは、患者と医療従事者がそれぞれの立場を理解し、思いや認識を相手に伝えられるような環境づくりをしていきたいと思います。「医者にかかる10箇条」の解説付きポスターを作製し、市内各所に配布しました。また、市民から希望され、講座を開催しています。そこで得た声を医師会、歯科医師会、薬剤師会にお伝えし、三師会からも意見をいただきました。そして、双方からの意見を再び講座に反映させています。患者は医療現場について理解し、医療従事者は患者の思いを理解する。そして双方が、相互に協力することの必要性をお互いが認識することで患者自身も守られ、医療現場も守られることにつながると信じます。

厚生労働省 医政局長賞 優秀賞上手な医療のかかり方における
優良なコンテンツの作成やナッジ等の取組

団体名:
一般社団法人BC Tube
取組名:
動画共有プラットフォームを活用した乳房・乳がんに関する医療情報提供の取り組み
取組概要:
一般社団法人BC Tubeは、乳がんに関する正確で分かりやすい医療情報動画を発信しています。動画は、制作過程で様々な専門家の目を通す仕組みと非医療者のチェックを導入することで科学的妥当性と分かりやすさを担保し、YouTubeを中心に広く普及しています。医療機関でも使用され、乳房健康教育と外来診療効率化に貢献しています。本取組は、適切な受診行動のサポートや意思決定支援・不安の解消につながっています。